愛隣幼稚園

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愛隣だより☆巻頭言12月☆

先日、「ローマ法王フランシスコが来年、38年ぶりに来日?」というニュースを見ました。今年、長崎・天草の潜伏キリシタンが世界文化遺産に登録されたからでしょうか。全世界に10億人以上の信者を有する世界最大の宗教団体ローマ・カトリック教会のトップです(愛隣の母体である大分教会はプロテスタント教会)。その法王は今年、新年の挨拶で一枚のカードを配ったそうです。それは1945年、長崎の原爆で亡くなった弟を背負い、血がにじむほど唇をかみしめながら焼き場に列をなして立ちつくす少年の写真でした(従軍カメラマン、ジョー・オダネル撮影)。世界情勢が緊迫する中で、戦争がもたらすもの、とのメッセージだったのでしょう。中南米出身の法王(教皇)が初めて選ばれたのは時代の要請であったのかもしれません。彼の平和への思いは、彼がかつてアルゼンチンのスラムで貧しい人々になした支援にあらわれています。また法王名「フランシスコ」は実名ではなく、12世紀に実在し、貧しい生活をしたアッシジのフランシスコ(「平和を求める祈り」で有名)に由来するそうです。

永井隆の「原爆燔祭論」をご存じでしょうか。浦上の人々が原爆で焼き尽くされたことにより、人類の罪が赦され世界平和がもたらされたというものです。しかし、そうでしょうか。確かに私たちの社会はいろんな犠牲の上に成り立っています。イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスを迎えますが、神の子は単に人間の罪の犠牲として十字架に死ぬ目的で世に来られたのかというと、そうではないと思うのです。神自ら身を低くされ、弱く小さくさせられている者の重荷を背負うためであり、そこに真の平和が打ち立てられました。子育ても同じだと思います。悩み・失敗が絶えない者を赦し、なお小さき者に寄り添おうとするその歩みに、神が伴い祝福くださるのです。    (園長)