愛隣幼稚園

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『愛隣だより・7月の巻頭言』

一学期の終わりの月を迎えました。私たちの時間に対する感覚は均一的に平均化されたものではありません。「あなたの庭で過ごす一日は千日にもまさる恵みです。」との聖書の言葉があるように、ある特別な経験をした一日は千日にもまさる価値と重さを持った偏りのあるものなのです。子どもたちにとって、暖かい親の保護から飛び出し、初めての社会である幼稚園で過ごした一日は、人生の千日にもまさる衝撃的で価値あるものであったことでしょう。

7月の主題は「やってみる」です。人は最初から何でもできる訳ではありません。やり方が分からない。たずねる相手が見つからない。頼む人がいない。失敗しないか不安だ。・・・「やってみる」ためには様々な不安や問題を抱える準備の時間が必要です。その準備期間が千日にもまさる一日を過ごしたこれまでの日々でした。子どもたちは入園以来、どうしたらよいのか分からない中で周りを見回して何をすべきかを学び、分からない時に誰にたずねたら良いか、だれを頼りとしたら良いかを知り、信頼関係を子どもなりに築き上げてきたのです。不安や混乱の中に身を置きながらも、そのような自分と向き合い、一つずつ問題を解決していく期間が大切だったのです。「やってみる」ためには成果や結果を早急に求めるのではない、熟成する時間が必要です。子どもたちが何をやり出すのか期待を持って見守りたいと思います。

(園長)