愛隣幼稚園

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『愛隣だより・12月の巻頭言』

 2学期最後の月である12月を迎えました。12月の主題は「クリスマスの喜び」です。教会の暦ではクリスマス前の4週間をアドヴェントと呼びます。「(大きな出来事の)到来」を意味するラテン語です。英語のアドヴェンチャー(冒険)はアドヴェントから来ていると言われます。今まで見たことも、出会ったこともないような出来事にワクワクした心で遭遇していくのがクリスマスです。幼稚園の子どもたちは、まさにそのような心でクリスマスを楽しみに待っていることでしょう。

さて、聖書が描くクリスマス物語ではマリアは神の働きである聖霊によって身ごもり、イエスを産んだと記されています。簡単に信じられないことのように思われます。しかし、考えてみますならば、聖霊の働きによらない妊娠というものが果たしてあるのでしょうか。男女の出会い、精子と卵子の出会い、それらは神様の働きなくしては起こらないことなのではないでしょうか。マリアは日本で言うところの、「子どもを作る」とか「子どもができた」という言葉と最も遠く離れた所でイエスを産んだのです。ですから、マリアは自分が産んだ子どもを所有しようとも、支配しようとも思わなかったでしょう。今日、子どもに過剰に教育を施し支配しようとすることも、反対に、子どもを放任し育児を放棄することも源は同じ、子どもを親の所有物と思う所から生じていると言われます。子どもを神様から頂いた命と受け止め、その命の輝きを見つめ直すことで、子どもの存在そのものを喜ぶことが、親にとっての「クリスマスの喜び」なのだと思います。

(園長)