愛隣幼稚園

お問い合わせ

愛隣だより☆7月巻頭言☆

梅雨の季節を過ごしています。7月を迎え、一学期の終盤に入りました。
7月の主題は「やってみる」です。大人も子どもも初めてのことに取り組むのには躊躇があり、勇気が必要です。大人は他の経験と照らし合わせて、どうすればよいかを類推して、初めてのことであっても取り組むことが出来ます。しかし、経験が不足な子どもはそうはいきません。また、子どもにおいては年齢に応じて、「やってみる」にも意味合いの違いが生じます。年齢が低ければ、できるかどうか関係なくやってみて失敗してしまうことがあります。年齢が増せば、自分ができるかどうか折り合いを着けてやってみるようになります。そのような成長に応じた違いはありますが、「やってみる」ことに大切なことは、自発性、自主性であると思います。命令されるからやるのではなく、叱られるからやるのでもない。また、褒められるからやるのでもない。外発的な動機づけによるものではなく、内発的な動機によって「やってみる」ことの大切さを思わされます。そのためには、様々なことに興味や関心を持つ柔軟な心と今の自分で大丈夫と言った安定した心が必要です。大人の目には何をしているか、どうできているかと言った目に見えるものが優先されがちです。しかし、子どもの「やってみる」行動の表われは、調度、氷山の一角には、水面下に大きな氷の塊が存在しているように、見えない所にある心の世界がどれほど豊かであるかが大事なのです。今の自分がしっかり受け止められ、愛されている所に心の世界は広がります。そのことを大事にしながら子どもの成長を見守って行きたいと思います。

(園長)