愛隣幼稚園

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愛隣だより☆6月巻頭言☆

ある雨上がりの昼過ぎ、園児たちが園庭のグミの木を見上げ、赤く色づいた実を保育者と採っていました。人数のわりに低い所に赤い実は少なく、まだ熟していない緑の実も多くありました。苦労して採った赤い実に群がる子どもたちの様子を遠くで見守っていた私は、その輪に入り、少し高い所にある実を採ってあげました。一つ採れるたびに子どもたちの「ちょうだい!」の連呼と、さし出される多くの手に困って、仕方なくジャンケンの繰り返し。何度やっても勝てない子がとうとう悲しくなって泣き出しました。「ごめんね」という思いの中、保育者が私に「大丈夫ですよ」と目配せをし、少し離れた所で気持ちを受け止めることに。これもまた経験と自分に言い聞かせながら再び木に目をやると、木にぶら下がったり、登ってでも採ろうとする必死な子どもたちの姿。さらに、その隣から大きなトカゲを捕まえてきて、嬉しそうな表情で「見て!」という男の子。神様が創られた自然の不思議さに目をとめ、夢中になる感性を持っている子どもたちは素敵だなと、思わされるひと時でした。

もう一つ、泰山木(タイサンボク)をご存じでしょうか。恥ずかしながら私は知らなかったため、主任に教えてもらいました。原産は北米で、葉はビワに似ており、放っておくと高さが20mにもなりますが、高くならないと花が咲かない常緑高木です。何だかヒトの子育てみたいですね。実は園長室のすぐ隣にあり、今ちょうど白いお椀形の大きな花が綺麗に咲いています。残念ながら、花は高い木の梢に上向きに空に向かって咲くので、下からや近くで見ることはできません。香りも良いそうですが、嗅ぐこともできません。星野富弘さんの詩にもありますので、味わってみてください。園庭の泰山木を少し離れた駐車場付近から眺めながら、親が子どもを見る目も、近すぎてそのすばらしさに気付いていないことがあるのではないかと考えさせられました。花言葉のように「前途洋々」であれ!