愛隣幼稚園

お問い合わせ

愛隣だより☆9月巻頭言☆

長かった夏休みが終わり二学期を迎えました。ご家族とゆったりした時を過ごした子どもたちはきっと、満たされて園に戻ってくることでしょう。私たちもまた、新たな思いをもって子どもたちに出会っていきたいと思います。二学期は「試行錯誤」という月主題で始まります。辞書には、“・・・失敗を重ねながら段々と目的に迫っていくという仕方”とあります。素敵な言葉ですね。その魅力は十分に理解しながらも、私たち大人は限られた時間の中で、できるだけ回り道をしないように、あらゆる情報を集め、答えを導き出します。けれども、残念ながらそうして見つけた答えは、一夜漬けの試験勉強と同じですぐに忘れてしまうのが現実です。一方、子どもたちにはこの「試行錯誤」こそが遊びであると言ってもいいように思います。例えば、乳児でさえ動くものを目で追い、聞こえてくる音に耳を澄まし、手に取ることができるようになると触り、破り、何でも口に運んでみます。子どもは赤ん坊の時から五感を通して様々な事を見つめ、触り、時には舐め・・、試すことで、色々なことを知るのです。つまり、子どもたちは試してみて、見つけたこと、実感したこと、納得したことを、すぐに消えてしまうような答えではなく、確かな事として遊びを通して積み重ねてゆくのです。それは、語意にもあるように、失敗を重ねながらです。苦労した作品がすぐに壊れれば、より頑丈な組み立て方を工夫し、それでもだめなら作るにふさわしい素材選びに戻っていきます。その回り道は決して無駄ではなく、子どもたちの学びを確かなものとするためのものです。ですから私たちは、子どもたちが失敗をしてもやり直せるように援助し、何度でも試すことができる環境を準備して、子どもが目的に向かう姿を見守りたいと願います。9月は運動会に向けての遊びも始まります。試行錯誤しながら、友だちと一緒に喜び、励まし合い、取り組んでいきたいと思います。二学期もよろしくお願いします。(川畑)