愛隣幼稚園

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愛隣だより☆11月巻頭言☆

先月、全日本私立幼稚園連合会設置者・園長全国研修大会が二日間、大分で開催されました。参加者440名超でしたので、さぞ夜の懇親会は福沢諭吉の里帰りに貢献したことでしょう。冗談はさておき、当会は33回を数えますが、当会の前身に当たる組織の全国大会が約90年前、初回の東京、大阪に続き、3回目は大分で開催されたそうです。それだけ大分が昔から幼児教育に力を入れてきた県であったと推察します。当園の創立は1909年(県内最初の私立幼稚園)ですから、恐らく当時の園長も出席していたことでしょう。ちなみに1920年に現市役所付近に2階建ての園舎を新築していますが、ふた月前に大阪からヴォーリズ建築事務所の訪問を受けた際、「KINDERGARTEN&WORKERS’ HOME FOR METHODIST CHURCH AT OITA」と書かれた設計図をいただき、これまたびっくり!
100年近く前の幼稚園と現大分教会の前身であるメソジスト教会宣教師館の図面が残っていたことは、アメリカの女性宣教師で初代園長のM.ウォース以後、教会と幼稚園が一緒にこの地で奉仕してきた証しであり、そのことに心が熱くなりました。

さて、研修会でアルゲリッチ芸術振興財団のI氏(ピアニスト)の講演を聴きしました。別府アルゲリッチ音楽祭の正式名称は「Argerich’s Meeting Point in Beppu」と言い、単なる音楽祭あるいは音楽家の養成のためではなく、「ミーティングポイント」、すなわち「出会いの場」となることを目的としているということでした。1551年に宗麟がザビエルと会い、キリスト教や異文化を受け入れ、やがて西洋音楽発祥の地となったように、多様な人を受け入れていく寛容性を持っていた大分の先人達。「○×ファースト」や「排除」の論理とは全く逆です。月主題「一緒に」が意味する如く、人は一人では生きていけません。幼稚園は子どもがはじめて出会う学校です。出会いの中で様々なちがいを認め合い、一緒であることを尊ぶことこそ私たちの生を豊かにするのです。(園長)