愛隣幼稚園

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愛隣だより☆3月巻頭言☆

ひと月前、九州にあるキリスト教主義の幼保の園長研修会が大分で行われました。講師は当園で講演して頂いたことのあるO先生。91歳とは思えない元気さに敬服。教会の牧師と園長を長く務められ、20年前に隠退し玖珠へ帰郷、切株山の麓にある自宅で一人暮らし。しかも、そこに地域の子どもたちが集う場を作ろうと「コイノニアセンター」を設立。地域の方々は鯉の養殖をしている施設かと思ったそうです。「コイノニア」はギリシャ語で「交わり」の意。先生はキリスト教保育に携わった62年の経験から〝児童とスマホ〟に象徴されるような生活全般が機械化された今日、人と人の交わりが希薄になっていることを指摘され、交わりの大事さを語られました。特に「タッチが一番大切」だと。しかし、握手もハグ(抱擁)も、最近は下手に触るとセクハラで訴えられる可能性があるので注意が必要とのこと。O先生と過ごした二日間、頻繁に握手されるお姿を目にしました。私とは3回も。90年の生涯でどれほど多くの人と握手され、その人々と私がつながっているのか、また年齢故に一瞬一瞬の出会いと交わりを本当に大事にされていることを深く思わされました。

幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」をご存じでしょうか。他者とのスキンシップや信頼に関係するホルモンで、簡単なボディタッチでも分泌されるらしく、今注目を集めているそうです。スマホばかり触っている現代人はオキシトシン不足なのかもしれませんね。このホルモンが分泌されれば、心と体に良い影響を与え、何事にも意欲的に取り組むことが出来るとのこと。私自身、この一年で我が子をハグしたのは、息子が良い結果を得た特別な時だけ。しかも「お父さんキモイ」と嫌がられる始末。幼児期こそ触れ合い、ぬくもりを分かち合う時期であったことを後悔の念と共に今更ながら痛感させられます。年主題「愛されて育つ」を共に歩んできました。大人になっても決して消えることのない愛の灯を、今こそ注ぎ続けてください。(園長)