愛隣幼稚園

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愛隣だより☆5月巻頭言☆

新しい生活が始まり半月が過ぎました。毎日涙するお子さんをやっとの思いで送り出される保護者の方も多いことでしょう。それでもみんな、少しずつ園生活の仕方がわかり、笑顔で過ごせる時間が増えてきています。焦らず見守りましょうね。

今月の主題は「動く」です。けれども月の願いに、「自分の気持ちを身近な人に気づいてもらって過ごす」とあるように、自ら動くというより、誰かに助けてもらって動くようなたどたどしい「動く」です。

入園後、Aちゃんは毎日泣きながらバスで登園してきました。その手には、朝、お庭で切ってもらったお花が握られています。「お花、きれいだね」と尋ねると、「先生にあげるの・・」と小さな声で返事が返ってきました。次の日も、バスを待つ公園で摘んだシロツメクサが数本しっかり握られています。きっと泣いて登園を渋るAちゃんにお母さんが「先生にお花持って行こう」と、きっかけをつくってくださったのでしょう。ぎゅっと握りしめられたお花は園に着くころ頃にはぐったりしているのですが、大切に飾られます。涙が止まるまで、Aちゃんは毎日小さなお花を握ってやってきました。お部屋に入るとお花のことは忘れて遊び始めるAちゃんですが、お母さんと離れる瞬間にはお花の助けが必要だったのでしょう。子どもたちが動き始めるきっかけは、Aちゃんが小さな花を先生に届けようと思ったように、ほんの小さなことなのでしょう。まだ始まったばかりの新しい生活、 “明日も来たいな”“お友だちと一緒だと楽しいな”と思える小さなことを積み重ねながら、子どもが自ら動き始めるのをゆっくり待ちたいと思うものです。(川畑)