愛隣幼稚園

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愛隣だより☆7月巻頭言☆

大阪北部地震直後、かつての関東大震災の時のように、外国人に対する差別・偏見があったことが報じられました。サッカーのワールドカップでも、敗戦国のサポーターが鬱憤を晴らすために相手国民を誹謗中傷する発言がありました。逆に差別するなという意味で言ったそうですが、大分選出の国会議員が喫煙者を擁護するため、国会参考人を冒涜する発言も問題となり、全国ニュースに取り上げられました。

先月、私は研修会で部落解放同盟の方の話を聞き、宗教者の差別性を痛感させられました。仏教界では被差別部落の方に差別戒名を付けてきた上、彼らが捧げた賽銭を京都の寺で洗浄していたことも最近になって発覚したそうです。キリスト教会においても、食卓を共に囲む大切な儀式において、「あの人と一緒は嫌だ」という意識が過去にありました。同じ人間なのに、血が汚れているという根拠のない理由からです。最近ではインターネット上の差別が主流化していて、表現の自由が壁になって取り締まれないどころか削除することさえ難しいそうです。また第三者が勝手に他人の住民票や戸籍を取得する身元調査も発覚しています(自治体によっては登録により本人への通知制度あり)。未だに就職差別や結婚差別が根強く残っているのです。同和対策法により、道路拡張・家屋整備といった目に見える部分は改善されましたが、人間の内面性、差別する心は変わっていません。

月主題は「交わる」です。2千年前、「不浄の民」として不当に扱われていた人々と交わりを持たれ、隔ての壁を取り払われたのがイエス・キリストの歩みであり、十字架でした。教育内容と、誰もが共に生きられる環境の大事さを思わされます。翻って、幼稚園がどんな家庭環境の子どもも在園できる機能を持っているか問われる思いがします。幼児期の真実の出会いと交わりこそが、性差や出身等様々な違いを克服していく力になるのではないでしょうか。(園長)