愛隣だより☆5月巻頭言☆
2020年7月13日 投稿者:愛隣幼稚園
例年であれば、少しずつ園生活が楽しくなり、子どもたちの笑顔が増えてくる頃ですが、今年は登園自粛の中でこの季節を迎えています。
さて、毎月、愛隣だよりで月の主題やねらいをお知らせしていますが、今年度はどのように進めていこうかと悩ましいものです。今月の主題は「きづく」です。保育ができないまま過ぎていく日々ですから、月の主題を掲げてもお題目のように聞こえるかもしれません。けれども、幼稚園の主題は、月ごとに完結するものではありません。例えば、掛け算の九九のように二の段が出来たら三の段に移る・・というようなものではなく、子どもの成長の観点として加えられていくものだと考えて頂ければわかりやすいかもしれません。「遊び」を通して育つ子どもの姿に中に現れてくる段階の一つです。子どもによって時期は様々ですし、掛け算のように正解が一つというのでもなく、一人ひとりに応じた姿があっていいわけです。幼稚園という集団で、友だちの影響を受けたり、友だちの姿に共感したり、ぶつかり合う中で新しい感情に出会えたり・・そんな経験が少なくなっていることは否めません。けれども今、ご自宅で子どもたちはいつもと変わらず好きなことを繰り返し楽しんでいるでしょう。
子どもの遊びは学びです。「気がついたら、こんなことができるようになっていた」と私たちも子ども姿に改めて気づかされることがありますが、子どもたちの「きづく」は、改めて気づかされるようなものではなく、新しいこととの出会い、わくわくするような発見です。気づいた結果を次の遊びへとつなげ、広げていくのです。会えない日々ですがしっかり遊んですごしてほしいと願っています。
入園式から数日で自宅待機になってしまった子どもたちは先生の顔を覚えてくれているでしょうか。自宅待機が長かった分、再開後はまた涙でのスタートかもしれませんが、今年は今年のあり方で子どもたちとの園生活を無理なく進めていこうと準備しながら再開の日を待っています。保護者の皆様も緊張の日々ですが、もうしばらくご家庭でお子さんの姿を見守ってくださり、一日も早く通常通りの生活ができるように努めつつこの時を一緒に乗り越えましょう。 (川畑)