愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2021年4月巻頭言

新年度の歩みが始まりました。愛隣幼稚園にとっては、幼稚園型認定こども園に移行しての喜ばしいスタートです。しかし、ここに至るまでには幾多の苦しみがありました。特に、園舎建替は、その規模の大きさから、17ヶ月にも及ぶ稀に見る長さの工期となり、保育活動に様々な制約を受けました。忍耐を持ってこの間を共に過ごしてくださった多くの方々に心からの感謝を申し上げます。お陰様で先月中旬、完了検査に合格し、正式に建物の引き渡しを受け、去る30日に新園舎を神にささげる奉献式(落成式)を行い、完成を喜び祝うことが出来ました。認定こども園化に伴い、2歳児クラスが新設されました。年齢の幅が拡がったことにより、園での関わりが一層増し、子どもたちの心をより豊かに育んでいくことでしょう。

今年度は「共に喜んで」が主題です。愛隣幼稚園はキリスト教主義の幼稚園ですから、聖書に聴くことを大切にしています。この主題は、「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです」という聖書の言葉をもとに定められました。こどもも保護者も保育者も、強い者も弱い者も誰一人欠けてはならない大切な存在であり、一つの体を構成する部分部分なのだということを意味しています。バラバラではなく、キリストの体に相応しい園を造り上げていくのです。園舎建替という困難や苦しみを共にしたからこそ、今日の喜びを共にすることが出来ていることを思います。

感染症終息の見通しは立ちませんが、一人ひとりが安心して生き生きと過ごすことの出来る環境が整えられていくよう、祈りと力を合わせたいものです。そしてどんな時も神の愛に包まれ守られていることを共に喜び、お互いの存在を共に喜ぶ群れでありたいと思います。(園長)