愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2023年5月巻頭言☆

進級、入園から半月が経ちました。登園時の涙も少しずつ落ち着いてきたかなというところでしたが、保育時間が長くなったことや給食が不安材料となり新たに涙する子どもも出てきました。新しい環境に入ったばかりですから無理せず子どもたちの様子に合わせて慣れていきたいと思います。保護者の皆様も長い目で見守ってくださいね。

今月の主題は「動き出す」です。今までじっと立ちつくしていた子どもや友だちの遊びを見ているだけだった子どもが少しずつ自らの意思で動き始める、そんな姿が浮かびます。でも実際には入園したての年少組などは止まっている時間の方が短いくらい動き回る子どももいます。目に映る物全てが新しく、興味の向くままに動くのは自然な姿です。今月の主題にある「動き出す」は、月の願いにあるように行動そのものではなく、やってみたい遊びに目(心)を向け動き出し、保育者や友だちと一緒に過ごすことを喜ぶようになる姿です。自分だけの世界から、友だちの遊びに目が向くことで「何かな?」「一緒にしたいな」と心が動くのです。つまり気持ちの面の変化です。今、思いのままに動き回っている子どもたちも周りに目(心)が向くことでふと立ち止まる時が来ます。始まったばかりの園生活ですが、子どもたちはこれからたくさんのことに出会います。友だちとの遊びの世界を楽しみながら様々な経験を重ね、年長児ともなれば自分たちで園生活をより楽しいものへと充実させていくようになります。新しい環境の中で一歩踏み出すには保育者の助けが必要な子どももいるでしょう。子どもたちの心の動きを見逃さず必要な時にはそっと手を差しのべ、一緒に踏み出してみようと思います。毎年こんな風だったかなと今はめまぐるしい毎日ですが、一人一人の「動き出す」時を待ちたいと思います。(川畑)