愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2023年8月巻頭言☆

今年は長雨の梅雨でしたね。各地で被害をもたらした大雨にこれほど梅雨明けが待ち遠しかったことはありません。子どもたちはと言えば、今日は水がためられているかな・・と、雨の日も必ず登園時にプールをのぞき込んでからお部屋に向かうほど楽しみにしていた夏の遊びができずにいました。梅雨明けと同時に一学期も終業ですが、夏期保育で夏の遊びを十分楽しみたいと思います。

8月の主題は「祈り合う」です。月の願いには“自分たちをとりまく世界の状況を知り神さまの望まれる平和を祈り合う”とあります。先日、教会の研修会でウクライナからの避難者をサポートしておられる団体の代表O氏の話を聞く機会がありました。報道では知り得なかった多くのことを知る機会となりました。その内容をここに記すことはできませんが、「親戚のように親しくしていた人に『もう今後、あなた方と話をすることは無いでしょう』と、一夜にして自ら決別の言葉を述べなければならない関係になってしまった」と悔しそうに語るO氏の姿に深い哀しみを覚たものです。戦争は人の命や生活を奪うだけでなく全ての歯車を狂わせます。今、幼稚園で出会っている子どもたちは、自分をとりまく状況を決して不幸だとは思っていないでしょう。自分を愛してくれる家族がいて、大好きな友だちがいて、好きなことをして遊んで、ぐっすり眠れる環境があって・・と満たされています。でもそんな当たり前にあって欲しい環境が得られない子どもたちが大勢いるのです。以前、「平和」とは、戦いが無いだけではなく、全ての人が食べること、着ること、住むことに満たされることだと聞いたことが心に残っています。世界の事に目を向ける事は難しくても、誰かを思い、誰かのために祈る事を知っている子どもたちと、神さまがつくられた一人一人の命が大切にされるように祈りたいと思います。(川畑)