『愛隣だより・4月の巻頭言』
2014年4月20日 投稿者:愛隣幼稚園
ご入園、ご進級おめでとうございます。
新年度が始まりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
今年度の年間総主題は「あふれる愛 ~これからもともに~」です。また、4月の主題は「安心して」、月間聖句は「わたしの神こそ、わたしの力」が挙げられています。愛隣幼稚園はアメリカメソジスト教会の支援を受けて派遣された、アイダ・ウォース宣教師によって1909年に設立されました。ウォース先生の写真は幼稚園の廊下に掛けられていますからご覧ください。ウォース先生は1865年にイリノイ州タウラで生まれました。4歳の時、右眼の病にかかり失明します。そして、20歳の時手術を受けて義眼を装着しました。29歳の時に宣教師になる志を立て、1895年来日し神戸婦人伝道学校の校長に就任します。神戸で教育に従事した後、大分に移ることになります。ウォース先生が来日を決意したのは、大分教会を設立したウェンライト先生の日本で働く人を求める手紙を教会で手にした時でした。「神様、それは私ですか。」と思ったと言います。自分は無価値で能力の少ない者であるが、神様が私を必要として、全てを満たしてくれると信じて日本に向かったのです。人間は自分の力を頼りとしているところでは、本当の安心を得ることはできません。自己の世界には消し難い恐れと不安があるのです。神様の中に自分の力を見出す時に、人は揺るがない安心を持つことが出来るのです。ウォース先生は右眼の視力を失うとの「障がい」を持ち、不自由さや他者から受ける様々のものを感じ取りながら成長したことでしょう。しかし、その弱さが神さまにある力となって、愛隣幼稚園を創るなどの大切な働きに結ばれて行ったのです。弱く小さな子どもに働かれる神様の力を信じて、この一年間、大切な子どもたちを見守っていきたいと思います。
(園長)