『愛隣だより・5月の巻頭言』
2014年5月4日 投稿者:愛隣幼稚園
気持ちの良い青空が広がる5月です。入園、進級から3週間が過ぎ、子どもたちも少しずつ新しい生活に慣れ、笑顔が増えています。全てのものが輝いて見えるこの季節、子どもたちも生き生きと動き始めることでしょう。
今月の主題は「おもしろい」です。毎日子どもたちは様々な出来事に出会いますが、子どもたちが「おもしろい」と感じることはそれぞれ違います。これまでの経験が一人一人違うわけですから、感じるおもしろさも違っていいのです。初めての園生活を経験する子どもには、見るもの全てが新しくこの時期は、おもしろさよりも不安や戸惑いの方が多いことでしょう。けれども友だちの動きや言葉に、小さなおもしろさを見つけ、真似ることから楽しみ始めます。二年、三年目の生活を迎えている子どもたちは、これまでと違う新しさをおもしろく感じているかもしれません。ただ繰り返してみたくなるようなおもしろさから、挑戦したり、追究したりするおもしろさを見つけるかもしれません。子どもたちが個々の「おもしろい」を見つけるには、「今」を大切にしなければならないと感じます。大人は毎日の生活の中でしなければならないことに追われ、「今」のことではなく「次のこと」に目を向けて生活します。けれども、子どもたちは次のことのためにではなく、「今」を精一杯生きているから「おもしろい」のです。外遊びの帰りに子どもたちは、泥んこになったおもちゃをタライに張った水の中で、じゃぶじゃぶと洗い片付けます。ほんの一瞬浸せば簡単に泥は落ちますが、洗いながらもうひと遊びします。洗うためにわざわざ泥んこをつけに行く子もいます。そんなことが子どもたちの「今」を楽しむ姿なのです。寒い冬の日、春を待ちわびます。その寒さをじっと待つからこそ、春の彩りを美しく感じ、喜ぶことができるように、子どもたちの成長もじっと春の息吹を待つのと似ています。次のことのために急がせてしまうのではなく、子どもがそれぞれのおもしろさを見つけられるようにゆっくり見守りたいと思います。
(川畑)


