愛隣幼稚園

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『愛隣だより・11月の巻頭言』

目に見える自然界のあちらこちらに秋の深まりが感じられます。子どもたちも運動会や遠足などの大きな行事を終え、友だちとの距離がぐんと近くなり、充実した秋を迎えています。

今月の主題は「みのりがいっぱい」です。先日、子どもたちとさつま芋の収穫をしました。夏の長雨で収穫が心配されたものの、結果的には豊作でした。たくさんの実りを子どもたちと喜んだものです。私たちは種を植えれば芽が出て花を付け、実りを生む、それを期待して育てます。そしてできれば良い実りをと期待します。期待以上に実る事があれば、思うようにはいかないこともあります。比べるものではありませんが、子どもたちの実りも私たちの思い通りにはいきません。みんなそれぞれに実り、時期も違えば形も色も違います。

でもそんな違う実り方をする一人ひとりが一緒に過ごすことに意味があるのです。今月の願いにもあるように違うからこそ、“自分の気持ちや考えを出し合いながら過ごす”のです。子どもたちはその中で自ら実りなおすことも、結ぶ実をかえることもできます。私たち大人が結果を期待して育てることより、遊びを通して子どもたちが関わりあうことで自ら結ぶ実りのほうが大きいように感じます。
先日、まきばクラブに出かけてこられたお母様が、上のお子さんの園での様子を垣間見た時のことを担任に伝えてくれていました。

礼拝中だったようですが、先生の話に目をきらきらさせて聞き入っていて、あんな顔をして先生の話を聞く姿に感動したこと、そんな時間があるからいろんなことを感じて、学んで、成長するのですねと。お母様が伝えてくださったその子どもの姿は、実際には見ていない私の心にも焼き付けられました。と同時に、そのお子さんの姿にはっと目を留めてくださったお母様の心も印象深く残りました。結果や成果ではなく、子どもが心を動かしながら過ごす一瞬一瞬が大切な過程なのだということを思います。

結果としての実りを期待するのではなく、子どもたちが見せてくれるあるがままの姿の中に「みのりがいっぱい」あるということを心にとめて、子どもたちの歩みを見守りたいと思います。

(川畑)