愛隣幼稚園

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愛隣だより☆11月巻頭言☆

赤や黄色に色づいた木の葉が舞いはじめ、秋の深まりを感じます。子どもたちも深まる秋を芋ほりや落ち葉集めをしながら楽しんでいます。
今月の主題は「ありがとう」です。月の願いには「いろいろな人の働きに心を止める」、「秋の実りやたくさんの恵みを喜び感謝する」とあります。子どもたちとの生活の中で「ありがとうは?」と促すことがあります。場面にふさわしい言葉のやり取りを覚えるために、促したり、教えたりすることは必要です。でも大切なのは、言葉にする以前に“感謝する心”を育むことです。言葉にはならなくても、子どもたちが心にどう受け止めたかということを大切にしたいものです。子どもたちがいろいろなことに気づき、感謝する心を持つには、私たち大人の感性も大きく影響します。当たり前に見えることを当たり前とせず、また喜ぶべき子どもの姿を見逃さず、驚きや感動をもって見つめたいと思います。子どもたちの行動(子ども自身が気付かない行為でも)がうれしかった時、心から「ありがとう」と伝えましょう。誰かに喜んでもらえる経験が子どもたちの喜びや感謝する心を育てます。また、子どもたちが、ありがとうと言葉にできなくても、その時感じたであろう喜びを「よかったね、ありがとうだね」と共有し、表してあげましょう。大人でも感謝の心を伝える難しさを感じることがあります。お礼を述べる機会を逸し、その時の気持ちが薄らぎ形式的なものになってしまうからかもしれません。子どもたちには、その時々が大切です。心を伝えあう機会を逃さずに向き合っていきたいと思います。五感を通して感じられる恵みがいっぱいの秋、きれいだね、おいしいね…と目で見て、触れて、味わって…、神様に与えられているたくさんの恵みに気づき、感謝する心を育みたいと思います。       (川畑)