愛隣だより☆9月巻頭言☆
2019年11月6日 投稿者:愛隣幼稚園
長かった夏休みも終わって二学期が始まりました。ゆったりとした時間が過ごせたでしょうか?みんながそれぞれの場所で神さまに守られて暑い夏を元気に過ごせたことを感謝し、また思いを新たにして二学期を歩み始めましょう。
二学期は「やってみたい」という月主題で始まります。「やってみたい」と思えることがある子どもたちはとても幸せです。皆さんはいかがでしょう?しなければならないことに追われ、やりたいことに蓋をしてしまうことはありませんか?また、自分には無理だと、あきらめてしまうことはないでしょうか。子どもたちは、時間の流れなどにしばられず、自分の力量を推し量ることもありません。何かにピン!と来て、「やってみたい」と思うのです。「やってみたい」と思うと同時に行動に移すこともあります。それは、目に移ったことへの憧れや感動、あるいは新たな発見に「おもしろそう」と心が動くからです。その結果がうまくいっても、いかなくても、必ず子どもの糧となっていきます。手応えがあればさらに究め、失敗しても、次の方法を考え、何度でも挑戦する、試行錯誤を伴いながらの育ちです。時には、やってほしくないこともしますが、やらないまま結果を獲得するよりも、やってみて、「やる」「やらない」を選べるようになる学びが幼少期には大切なのです。子どもの前にやらせたいことだけを並べれば楽かもしれません。「子育ては面倒臭いものです。でも、その面倒臭さこそが愛隣幼稚園の良さ」と評価してくださった保護者がおられます。とても励まされます。最も手がかかる幼児期ですが、人格の根っこの部分が育つ大切な時だからこそ、回り道だとしても、子どもが進みたい道を認めて、一緒に歩んでほしいのです。今しかできない鈍行列車のような歩みは、心に残る風景がいくつも見えてくるはずです。そんな親子の歩みを私たちも共に味わいたいと願っています。(川畑)