愛隣だより☆10月巻頭言☆
2019年11月6日 投稿者:愛隣幼稚園
月主題は「楽しむ」です。園では運動会当日を楽しみにしながら、活動を楽しむ子どもたちの姿で溢れています。
ラグビーのワールドカップも開幕しました。今月、大分でも5試合が行われます。ラグビーをしている我が子のために一年以上前からチケットを購入したにも関わらず、一番安い席であることに「お父さん、4年に一度じゃない。一生に一度だよ」と不満を言われる始末。それでも、玖珠少年ラグビースクールで少年時代を過ごした私にとって、約30年ぶりに帰ってきたこの地で、世界最高峰のプレーを目にすることが出来るなど、夢にも思いませんでした。神さまの不思議な導きを感じます。
人々の注目は、やはり世界最強と言われるニュージーランド代表オールブラックスでしょう。試合前に伝統の踊り「ハカ」を披露することで有名です。戦いの前に恐怖心を取り除き、団結し、気持ちを奮い立たせる、その彼らが大分に来るのです! ニュージーランドは、マオリ族とヨーロッパから移住してきた多民族国家です。今年3月に同国で50人以上が殺害された銃乱射事件が起きた際、「国を一つにしよう」と真っ先に立ち上がったのはオールブラックスだったそうです。そこにラグビーの大事な精神があるように思います。ラグビーはスター選手一人では勝てません。互いに信頼し、ちがいや個性を活かし合い、チームが一つとなって勝利につながります。「One for all,all for one」の精神です。それだけではありません。試合終了を「ノーサイド」と言うのもラグビーだけです。激しい戦いの終わりと共にサイドがなくなり、勝敗を超えてお互いを讃え合う。そこには敵・味方関係なく、相手へのリスペクト(尊重)があります。美しい光景です。これこそ、今の時代に求められていることではないでしょうか。ワールドカップが開催される意義は、ここにあるのだと思います。幼稚園の運動会も、そのような思いで迎えたいものですね。(園長)