愛隣だより☆2月巻頭言☆
2020年3月31日 投稿者:愛隣幼稚園
平年より41日も早く、福岡でタンポポの開花が観測されたニュースに驚きました。気象庁によると、1月の平均気温は平年比2度以上高く、戦後の統計開始以来、最も高くなる可能性が高いとのことです。記録的な暖冬です。そして、それは今月も続く予報です。立春を迎える前の春の訪れは、私たちにとっては嬉しいようですが、安易に喜んでもいられません。全国的な雪不足により、スキー場などは大きなダメージを受けていますし、春以降の雪解け水が少なくなるため、水不足が懸念されるとのことです。暖冬で野菜の生育が良く、価格が抑えられているのは消費者にとって有り難いことですが、生産者にとっては死活問題です。本来、列島をリレーするように順々に生育した野菜が市場に出荷されていたのが、同じ時期に集中するため、今後の野菜不足も懸念されるそうです。また、例年、冬の寒さで死んでいた害虫なども死ぬことがないため、様々な分野に悪影響をもたらすことが予想されます。寒波襲来に注意を促すことはあっても、あたたかいことに注意を促すのは異例と言えるのではないでしょうか。
それだけではありません。月のねがいに込められた「季節の移り変わりから自然の不思議さを感じ、いつもお守りくださる神さまの愛を知る」ことや、園や家庭において、厳しい冬を共に乗り越えていく中で与えられるぬくもりを、温暖化の影響で感じにくくなってしまうのかもしれません。
建て替えのためクラスの半数が部屋を移動しました。園長室がなくなり、職員室の大半もなくなり、樹木の伐採、遊具の撤去作業が進んでいます。しばらく厳しい環境下に置かれますが、日々保育が出来る恵みを感謝し、遊びを深める工夫や努力をする中で新たな発見をしたり、喜びを感じて過ごすことが出来れば幸いだと思います。月主題は「協力する」です。保護者の皆様も、ご協力・ご理解をよろしくお願い申し上げます。(園長)