愛隣だより☆6月巻頭言☆
2020年7月13日 投稿者:愛隣幼稚園
ひと月以上に及ぶ登園自粛要請期間を経て、ようやく本格的に新年度の歩みが始まります。感染症から命を守るために、外出を控えざるを得なかったことは仕方がなかったとは言え、通常ならば園や学校で元気に過ごしているはずの子どもたちが家にずっと留まっていることは、子どもとゆっくり向き合う時間が増えたものの、保護者の負担も多大なものがあったのではないでしょうか。この間、園では新園舎の基礎コンクリート養生期間と重なり、園内は静寂に包まれていましたが、今月から新入園児の泣き声も含めて、子どもたちの賑やかな声が響き渡るかと思うと楽しみです。何より保育が出来る喜びと幸せを感じます。けれども、新型コロナウイルスとの戦いは終わったわけではありません。緊急事態宣言は解除されましたが、感染症から身を守る対策を講じながらの歩みを続けていかなければなりません。
月主題は「やってみる」です。これは本来、4月・5月と園での新しい出会いや経験を積み重ねて、園生活に慣れて、いろいろなことに意欲的にチャレンジしていく子どもの姿を思い描いたものと思われます。しかし、現実は、感染症防止に努めながら、とりあえず「やってみる」と言ったところではないでしょうか。幼稚園ほど「濃厚接触」が求められる場はありません。幼児は保育者とのスキンシップによって、安心できる居場所を見出し、活動に繋げていきます。休校中の息子が中学校からパソコンを持って帰ってきました。学習の遅れを取り戻すためです。しかし、幼稚園は教科学習ではなく、観察したり、触ったり、試したり、体験を通して学ぶ力の芽生えを育てていくところですから、人、土、虫、遊具、ありとあらゆるものとの接触が必要不可欠です。なお困難は続きますが、その中で神さまを見上げて歩みたいものです。神さまありがとう、神さま守ってください、と祈りつつ。(園長)