愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2021年5月巻頭言

新しい生活が始まり一カ月が過ぎようとしています。毎日不安そうに登園するお子さんをやっとの思いで送り出される保護者の方も多いことでしょう。小さな歩みですが、園の生活の仕方がわかり、笑顔も増えています。どうぞ笑顔で送り出してくださいね。

今月の主題は「動き出す」です。春は自然界でも木々や草花、小さな虫たちがこっそり顔をのぞかせるようになります。幼稚園でも子どもたちが新しい出会いの中でその素顔を少しずつ見せてくれるようになり、まさに「動き出す」季節です。幼稚園の一日は朝の自由遊びから始まります。登園後、泣いていた子どもたちも自由遊びが終わるころには涙が止まります。きっと、自分で何かを見つけて遊ぶ時間が終わり、安心するのでしょう。みんなと一緒に歌ったり先生のお話を聞いたりする時間は、自分の身を置く場所が確保されているから安心なのです。(さっきまであんなに泣いていたのは誰?とびっくりするぐらい笑顔で楽しむ子もいます。)朝、不安そうな子には先生から手を差し出します。でもすぐに自ら先生の手をつないで遊びたい方へと引っ張っていくようになります。じっとしているように見えていても、興味深くそれぞれに見つめているものがあり、遊ぶきっかけを待っています。「おもしろそう!」「やってみたいな・・」と、様々な思いが子どもの見つめる先にあることを感じます。家庭では味わえない面白さや、今まで知らなかった友だちとの世界に気付き、動き出そうとしている子どもたち。一歩を踏み出すにはもう少し時間がかかる子もいるでしょう。それぞれの歩幅で踏み出そうとする姿を大切に見守りたいと願っています。心地のいい季節ですが、感染症の勢いが止まらず心配は尽きません。子どもたちとそのご家族の健康が守られるよう祈りつつ歩みたいと思います。   (川畑)