愛隣だより☆2021年7月巻頭言
2021年7月1日 投稿者:愛隣幼稚園
園庭に新設された泥場やプールで子どもたちは気持ちよさそうに夏の遊びを楽しんでいます。先日、九州の私立幼稚園園長研修会(大分大会)がWebで開催されました。テーマは「宇宙に夢中!」。大分空港に航空機を利用した小型衛星を打ち上げるアジア初の宇宙港が誕生することや、ICTに代表される技術革新によって私たちの生活が急速に変化していく時代にあって、子どもたちの育ちを考える幾つかの講演に耳を傾けました。いずれも、機械に弱い私にとっては衝撃的な内容でした。私たちの暮らしは通信・放送、気象・地球観測、衛星測位分野など、もはや人工衛星からのデータなしに成り立ちません。例えば、近い将来、人や物の動きが数センチ単位で分かるようになるため、完全自動運転化が実現するだけでなく、衝突しなくなるため修理工場が不要になるなど、職種も様変わりするようです。まさにアニメのような世界が実現していくのでしょう。また、宇宙から赤外線でどの国がどれぐらい二酸化炭素を排出しているかが分かるため、SDGS(持続可能な開発目標)への貢献も期待されるそうです。高校生の我が子も、学校からiPadを貸与されるなど、コロナ禍が教育現場の変化に拍車をかけています。当園でも事務の繁雑さの解消のため、近々、ICTを活用した登降園管理を導入する予定です。
しかし、幼児期の子どもは単に機器に頼るのではなく、まず自然界の土や水といった素材そのものに「心ゆくまで」(月主題)触れることが大事なのではないでしょうか。「ともだちいっぱい嬉しいな、砂場でいっぱいトンネル掘って・・・ハレルヤ、神さまありがとう」と歌いながら(7月の讃美歌)。そうしたコミュニケーション(ICTの「C」)を伴う経験が考える人を育て、未来を拓いていく力になるのではないかと思います。(園長)