愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2022年5月巻頭言☆

木々の緑が輝く5月を迎えました。進級、入園から半月が過ぎました。今月の主題は「心地よく」です。幼稚園が心地よい場所になるにはもう少し時間がかかるでしょう。それは新入園児に限らず年長組の子どもも同じです。数年前のことですが、一人のお母様が年長組になったA子ちゃんの悩みを教えてくれました。「おままごとに入りたいけど入れない」と。早いバスで着いた子どもが既に遊んでいて入りにくいのかな、仲のいい友だちと離れたからかな?と思い巡らす私に「すみれ組のおままごとにはネコ役が無いから入りにくい」とのこと。「えっ!そんなこと?」と拍子抜けしたものですが、A子ちゃんの真剣な悩みです。友だちの都合は関係なく自分がやりたいと思ったタイミングで入っていく年少児には無い悩みです。それまでの経験から、遊びの空間に入るために友だちとの距離をはかり、雰囲気を共有した上で入れるタイミングを学んだ年長児だからこその悩みです。年中組の時は「ミャアミャア」と子猫の鳴き声が「入―れて」の合図だったのでしょうが、さあどうするかな?とA子ちゃんの姿を見守ったことを思い出します。子どもたちは幼稚園という初めての“社会”で他者と心地よく過ごすために必要なことを遊びを通して感じ、学んでいくのですね。

入園・進級後、人生で始めてお母さんと離れて過ごすこと、自分のことは自分ですること、お友だちと関わること・・今、一人ひとりが乗り越えようとしていることがあります。先ずは子どもたちが心から安心して心地よく過ごすことができる日が来ることを保護者の方と共に見守り支えていきたいと願っています。(川畑)