愛隣だより☆2022年7月巻頭言☆
2022年7月1日 投稿者:愛隣幼稚園
殊の外、暑い夏を迎えています。大分市では日中の最高気温が35.4度と6月としては過去最高を記録しましたし、6月に梅雨が明けたのは初めてだそうです。熱中症や水の事故には十分気を付けながら、水遊びなど、きもちいい体験を通して、健やかに過ごしたいものです。
月主題は「あらわして」です。キリスト教保育誌の「感謝を具体的な言葉にする習慣」という言葉に目が留まりました。私たちは言葉や行動で自らをあらわします。十数年前、同じキリスト教保育連盟に属するベテラン園長から、頂き物をした時の話です。のし紙には「ありがとう感謝、ごめんなさい懺悔、がまん待望」と書かれていました。それを見た当時小学生の息子が、「お父さん、あの人に何かしてあげたの? それとも、あの人、お父さんに何か悪いことしたの? だからくれたの?」と聞いたことが今でも忘れられません。のし紙に書かれた3つの言葉は、その園にとっての教育方針であり、キリスト教の大事なことをまとめた言葉だったのです。今月の聖句は「主に向かって、心からほめ歌いなさい」です。これは神さまに向かって素直に「ありがとう」「ごめんさない」「一緒にいて」と心を開くことの大事さを意味しているのでしょう。先に述べた「感謝を具体的な言葉にする習慣」については、20世紀初頭、欧米の社会心理学者の実験で、その人が思っていないことでも実験のために言葉にさせると、その人の態度がその言葉に沿う形で変わっていったことが実証されているそうです。感謝の言葉は、言われた側だけでなく、口にした側の気持ちも明るくします。人同士であれ、神さまに対する祈りの言葉であれ、感謝の言葉を具体的にあらわしていくことは、心の健康、ひいては体の健康につながるのです。暑さの「がまん」は別として。(園長)