愛隣だより☆2022年8月巻頭言☆
2022年8月30日 投稿者:愛隣幼稚園
先日は幼稚園のバザーにご参加くださりありがとうございました。子どもたちが保護者の方と嬉しそうに過ごす姿を見ながら、二年ぶりに開催できたことを心から感謝し、終えることができました。感染症が心配される中、保護者の皆様には準備から当日まで様々なご協力とご理解を頂きありがとうございました。
さて、8月の主題は「祈り合う」です。毎年8月は平和への思いを強くするときです。先月、沖縄慰霊の日に読まれた小学2年生の女児の詩を目にしました。「こわいをしって へいわがわかった」という詩です。女児が家族で宜野湾市の「佐喜真美術館」を訪れ「沖縄戦の図」という作品に触れたときのことが読まれた詩です。「びじゅつかんへかぞくでおでかけうれしいな」と出かけた美術館で目にしたのは「こわくてかなしい絵」でした。絵画の中の光景が、実際に77年前に起こった事だと知った女児は「・・・せんそうがこわいから へいわをつかみたい ずっとポケットにいれてもっておく・・・こわいをしって、へいわがわかった」とその時の気持ちを表現しています。またその際、急に怖くなり母親にくっついた時のことが詩の途中に出てきます。「きゅうにこわくなって おかあさんにくっついた あたたかかくてほっとした これがへいわなのかな」と。私たちの生きるこの世界では悲しいことに今も戦争が続いています。この女児が77年前の光景を自分のこととして捉え、平和をつかみたい、そして失わないようにポケットに入れて持っておくと心に誓ったように、私たちも平和への思いを篤くし祈り合いたいと思います。そして、恐怖を覚えたことで知った平和ではなく、母親にくっついたことで女児が感じた平和(それは根底にある愛情がもたらす安心感です)を与え続けましょう。子どもたちがたっぷりの愛を受け、その愛を誰かと分かち合い、平和をつくり出す人として成長できるように保護者の皆様と共に祈りたいと願います。
暑くて長い夏休みを迎えます。感染症拡大のため過ごしにくい夏休みになりますが、子どもたちとご家族皆様の健康が守られますように。(川畑)