愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2023年1月巻頭言☆

明けましておめでとうございます。今年のお正月はいかがでしたか。私事ですが、我が家に集まる予定の三家族がコロナ感染のため帰省できず、静かなお正月でした。それぞれ別の地域在住ですがそろいに揃って感染するとはそれだけ感染が拡がっているということでしょう。年末に用意したお節料理を消費するのに一苦労したものですが“そんなこともあったね”と笑って話せるように一日も早い感染症の終息を願うものです。

新しい年、最初の月主題は「つたえあう」です。愛隣幼稚園が2歳児の保育を始めてもうすぐ2年ですが、朝にじ組を覗くと必ず駆け寄ってくれる子どもたち。ハイタッチをしたり、たどたどしい言葉で作った物を見せてくれたり、身振り手振りを交えて何かを伝えます。私が理解するより早く次のことに動き出す子どもたち、「つたえあう」ではなくまだ一方的な伝え方です。でもこの時期の大切な姿です。伝えたいことがあるのは心を動かす体験を重ねているからです。2歳児は言葉が不十分でも全身で、笑って、泣いて、怒って・・と対話(つたえあう)の入口に立っています。また昨年の教会のクリスマス礼拝での年長組によるページェントは記憶に新しいことでしょう。年長児は約一ヶ月間、歌を覚え、場面を理解し、クリスマスの喜びを深くしました。一人で歌うことは緊張しますし、苦手な子どももいます。けれどもその喜びを大好きなおうちの方へ伝えたいという思いが子どもたち一人ひとりからあふれていました。子どもたちの思いはきっと受取ってもらえたでしょうし、伝えることができた喜びは子どもたちの自信になって返ってきました。2年、3年と集団生活を通して子どもたちは伝えたい経験を重ね、伝えたい人にたくさん出会って成長した姿だったと感じます。

様々な事がIT化され、SNS等で出会ったことのない人との交流が当たり前になるなど、リアルな人と人との関わりが減っていることを危惧します。リアルに交われば互いの感情がぶつかり弱さや醜さも露呈されます。けれどもそうしたやりとりの中でこそ心を許せる関わりも生まれるのではないでしょうか。コロナ禍でマスク越しではありますがその分、目と目を合わせしっかり耳を傾け触れあいながら「つたえあう」喜びを感じていきたいものです。この一年も保護者の皆様と子どもたちの成長を共に祈りつつ歩みたいと願っています。今年もよろしくお願い致します。(川畑)