愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2023年3月巻頭言☆

「つながって」を年主題に掲げて歩んだ今年度も今月で終わりです。ロシアによるウクライナ侵攻から一年、世界が分断される中にあって、戦争や感染症に対する不安を覚えながらの歩みでしたが、神さまとつながって、子どもたち、保育者、保護者がつながって、この一年の歩みが守られてきたことを思い、感謝です。

今年の初め、キリスト教保育連盟の管理職を対象とした研修会がありました。言いたいことをきちんと〝伝える、伝わる″ためにはどうすべきかについての講演は、私自身の有り様を問うものでした。内容を少し紹介しますと、コミュニケーションの基本は「正対」(へそを相手に向けること)だと語られました。例えば、職場で誰かが「お先に失礼します」と言って退勤する時、言われた方は相手の顔も見ずに「お疲れさま」と言葉だけ発していないか、正しい姿勢で相手と向き合っているかと問いかけられました。それは、家庭においても同じだと思います。子どもの話をどれだけ真っ正面から受け止めているかということです。忙しさのあまり「また後でね」とか、「言わなくてもわかるでしょ!」と言ってしまうことはないでしょうか。コミュニケーションの語源は「伝える」ではなく「共有すること」です。「伝える」は一方通行ですが、「伝わる」は双方向を意味し、講師は前者をドッジボール、後者をキャッチボールにたとえられました。キャッチボールはドッジボールと違って、相手にとってほしいから優しく投げるものだと。そしてコミュニケーション能力が高い人が行っている3つのことは、「目をかけ、気をかけ、言葉をかける」ことだと語られました。どれも幼児期の育ちにとって大切なことですね。進級・進学のシーズンを迎えます。愛が伝わり、つながっているという安心感が「信じて進む」(月主題)原動力になることを思います。(園長)