愛隣だより☆2022年11月巻頭言☆
2022年12月18日 投稿者:愛隣幼稚園
♪大事なこの収穫は 分かち合っていただくもの 空をひとりじめできないように みんなのものだよ食べ物は 分かち合いましょう 感謝の心で~♪ 今月の讃美歌「わたしたちのたべるもの」の3節の歌詞です。秋の恵みを作ってくださった方々や神さまに感謝し、その収穫を分かち合っていただきましょうという讃美歌です。子どもたちが歌えるようになったら保護者の皆様もぜひ一緒に歌ってみてください。11月の主題は「分かち合う」です。もちろん、収穫や食物等だけでなく園生活での喜びや悲しみ、発見・・様々な分かち合いを願っての主題です。子どもたちは既に色々な事を分かち合っています。先月の運動会の取組みでは勝った喜び、負けた時の悔しさ、一緒に創りあげる達成感などを体験し、みんなで分かち合いました。既に分かち合いはあるものですが、子どもたちは自覚していません。目に見える物を“半分こにする”“少し分けてあげる”行為なら子どもも自覚します。喜ぶ人と共に喜び、悲しむ人と共にいる・・そんな分かち合いは意識していないでしょうから。
以前、私の知人が臨終間際の高齢のお父様を見舞った時、自分が何度呼びかけても反応しなかったのに、娘たち(孫)が代わるがわる呼びかけると、声を発し、動かない手を一生懸命動かそうとしたそうです。子どもの力ってすごいと話してくれたことが心に残っています。子どもって、その存在そのものが誰かを笑顔にし希望を与えてくれます。園で出会う子どもたちにどれだけ笑顔をもらっているかを数えてみても計り知れません。保護者の皆様も同じでしょう。ですからこの幼児期に、みんなはそんな素敵な力、一人ひとりに応じた賜物が与えられていること、そして誰かを元気にしてくれる存在せあるということをしっかり伝えたいのです。子どもたちが自分のあるがままを喜び、互いに大切な存在として認め合い、誰かを助け、助けられ・・、そんな分かち合いを通して大きくなっていくことを願うものです。(川畑)