愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2024年3月☆

園長研修会で原晋さんの講演を聴く機会が昨年ありました。テレビのコメンテーターとしてもお馴染みですが、今年の箱根駅伝で2年ぶりに優勝した青山学院大学陸上競技部の監督です。大学3大駅伝は出雲、全日本、箱根ですが、出雲、全日本と勝利した駒澤大学の2年連続3冠を阻止する大会新記録での箱根優勝は、講演を聴いていただけに私の心を熱くしました。テレビ出演が多いため、贅沢な暮らしをしていると誤解されるようですが、部員と寝食を共にしているとのことでした。今でこそ強豪校として知られていますが、原監督が20年前に就任した時は低迷していて、33年ぶりの箱根出場を果たすまで5年の時を要したそうです。そこに至るまで並々ならぬ努力があったことは言うまでもありません。「夏を制する者は箱根を制する」と言われた言葉が印象的でした。8月の厳しい合宿で70%決まるというのです。大分スポーツ公園希感舎でも合宿することがあるようですから、親近感を覚えます。また、行動指針として、1.感動を人からもらうのではなく、感動を与えることの出来る人間になろう、1.今日のことは今日やろう。明日はまた明日やるべきことがある、1.人間の能力に大きな差はない。あるとすれば熱意の違いだ、と言われた言葉は、いずれも自らのこととして、また子どもに対する大人の思いにも通じるものがあるように思いました。

「ともにつむぎだす」を主題に歩んできた一年が終わろうとしています。「つむぐ」には「思い」「人生」「幸せ」「命」などの形の見えないもの、大切なものを「一つに繋げる」という意味もあります。子どもが育つ道筋は、じっくり時間をかけ、駅伝が個人競技ではないのと同様、仲間や保育者や親との関わりの中で思いを一つにする必要性をあらためて思わされます。一年間の感謝と共に、希望の中で次年度へとつなげて参りましょう。 (園長)