愛隣だより☆2024年5月☆
2024年7月22日 投稿者:愛隣幼稚園
さわやかな風が吹く5月を迎えます。心地いいこの季節はあっという間に過ぎていきそうですが、子どもたちの大好きな外遊びを十分楽しみ、もっと幼稚園を好きになってもらえるよう過ごしたいと思います。
5月の主題は「うごきだす」です。止まっていたものが自らの意思で動き始める・・そんな主題です。子どもたちの動き始める一歩は様々です。勇気を出して友だちの中に飛び込んでいく子もいますが限られています。
ずいぶん前のことですが毎朝にこにこと登園してくる年少組の女児がお部屋で転んでしまいました。すくっと立ちあがった際、「痛かったね」と声をかけると、首を振って「何でもない」という素振りをしました。けれども手を伸ばすと私の胸に飛び込んで「ママ-」と泣きじゃくるの
です。確かに何でもなさそうな転び方だったのですが声をかけられたことにより、一人で頑張っていた思いがあふれたのでしょう。女児はその涙を受止めてもらい自分が出せるようになりました。頑張り屋の女児が泣くことができたのも大切な一歩だったように思います。始まったばかりの園生活ですが子どもたちは毎日、昨日とは違う姿を見せてくれます。少しずつそれぞれのありようで動きはじめているのです。
園での様子が気になる保護者様も多いことでしょう。帰宅後に園でのことを話せなくても、ふと園で歌った歌を口ずさんだり、先生の口ぶりを真似ていたり・・、そんな姿から子どもたちの園生活が心地よいものになってきていることを感じていただければと思います。子どもたちが動き出そうとする一歩一歩を大切に見守りたいと思います。 (川畑)