愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2024年7月☆

月主題は「ここちよく」です。礼拝が嫌いな子どもがいます。その時間がここちよくないのです。「神さまなんていない!」と声を出すため、心が落ち着くまで保育者に抱っこされています。5月の芋の苗植えの出来事です。雨予報のため、前日クラスで祈りがささげられました。やはり当日は微妙なお天気。山の上は天候が変わりやすいため、由布市に電話で確認すると「来られるんですか⁉」との返答。何としても行きたいという子どもたちの願いもあり、決行することに。畑に到着すると、小雨が降っています。バスを降り急いで管理棟の軒下に待機し、タイミングを見計らって畑へ。滞在時間は僅かでしたが、子どもたちは嬉しそうな表情をしていました。その後、礼拝の嫌いな子どもが園に帰って、「お祈りしてよかった。やっぱり神さまいるかも!」と言ったそうです。その言葉を聞き、無理してでも行けて良かったと感謝することでした。

もちろん聖書の神さまは人間の願いを何でもそのまま叶えてくれるお方ではありません。身勝手な人間の言いなりになれば、世界は滅んでしまいます。キリスト教は御利益宗教ではありません。しかし神さまは私たちの祈りや願いを聞いてくださいます。それが叶えられるかどうかは別として、必ず良いものを与え、備えてくださいます。昨年7月、札幌で起きた殺人事件の裁判で異様な家族関係が明らかになってきました。両親は娘を幼少期から溺愛し、「お嬢さん」と呼び、望む物を何でも与え、言いなりになり、奴隷扱いされていたようです。その歪み、心地悪さが残虐な事件を引き起こしたのです。今月の聖句は、どんな時も神さまが共にいてくださるという約束の言葉です。目には見えなくても「神さまいるかも」という経験を重ねていきたいものです。揺るぎない信頼と安心感の中で、ここちよく過ごしていけるよう願っています。 (園長)