愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2024年8月☆

一学期の大きな行事であったバザーは保護者の皆さまのご協力をいただいて子どもたちの心に残る一日になりました。時間をかけて準備をしてくださった役員の方々、物品の提供や猛暑の中、ご来園くださった保護者の皆さまありがとうございました。改めて心より感謝します。

さて、そのバザーですが・・子どもたちも色々な準備をして当日を迎えました。特に年長組は自分たちのお店を開く為に様々な話し合いを重ねました。もちろん上手くいくことばかりではありません。お店の役割決めをする中で、したい役がかぶりもめている場面で「平和に決めようよ」とA君。「なら、じゃんけんか、あみだくじか、にらめっこで勝負」とのB君の提案で、何とにらめっこの真剣勝負が始まったそうです。「平和に決めようよ」というA君の言葉が実現したような一コマです。でもこれにはその後があります。にらめっこに負けて落ち込む友だちに「やっぱり、この役やっていいよ」とB君。「ぼく、どうしてもこれっていうわけじゃないから」と譲ってくれようとしたそうです。多分一緒にお店屋さんを開くためにそうすることが一番いい、平和的解決だと思ったのでしょう。そのやりとりを見ていた担任の仲介で、結局はにらめっこ勝負の結果どおりに役割分担をして開店にこぎつけたそうです。

今月の主題は「平和を祈る」です。子どもたちの世界にも必要な争いはあります。でもそんな経験をしながら「平和に決めよう」という思いや、相手を思い、我慢し譲ろうとする優しさが育っています。こうしている今も尊い命が一瞬にして奪われる悲惨な戦いが続いています。そして飢えや貧困、差別など平和とは言えない状況があふれています。世界の出来事に目を向けること事は難しくても、子どもたちが他者を思い、心地よい関わりをもてるよう学びあいながらこの幼児期を過ごしていきたいと思います。そして平和をつくり出す人として成長できるように願っています。子どもたちが育ちゆく未来が平和であるよう共に祈りましょう。  (川畑)