愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2024年12月巻頭言☆

12月は多くの子どもたちにとって、わくわくする嬉しい時です。クリスマスがやって来るからです。大人はどうでしょうか。素直に喜べない人も多いでしょう。一年を振り返って、上手くいったこと、成し遂げられたこともあれば、逆に失敗や過ちを繰り返し、後悔したりということもあるでしょう。忘年会シーズンですが、広辞苑によると忘年会は「その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会」とあります。つまり、一年の辛かったことや嫌な出来事を忘れて、新しい気持ちで次の一年を迎えることを目的とした食事会や飲み会のことです。

先日、詩人の谷川俊太郎さんが亡くなりました。絵本の創作や翻訳でも活躍された方ですが、20年前、イラクの子どもたちが描いた絵に谷川さんが詩を付けた絵本が出版されました。その中にこういう言葉があります。「くり返すことができる、あやまちをくり返すことができる、くり返すことができる、後悔をくり返すことができる、だがくり返すことはできない、人の命をくり返すことはできない、けれどくり返さねばならない、人の命は大事だとくり返さねばならない、命はくり返せないとくり返さねばならない」。イラク戦争後もくり返されてはならない過ちがくり返されています。戦禍に怯えながら今年のクリスマスを過ごさなければならない子どもがどれほど多いことでしょうか。一方で、くり返せるはずの失敗や後悔を、くり返せないかのように思ったり思わされている風潮が世にあります。しかし、くり返してよい失敗や後悔はくり返してよいのです。子育てもそうです。人は失敗や後悔をくり返すことで自分を知り、他人の痛みや優しさを知り、神に出会うことができる。失敗や過ちをくり返す私たちの罪を赦し、新しく生かすために世に来られたイエス・キリストの誕生こそ共に喜ぶべきことです。(園長)