愛隣幼稚園

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愛隣だより☆2025年2月巻頭言☆

阪神大震災から先月17日で30年が経ちました。神戸では地震発生時刻に合わせて、「よりそう1,17」の形に並べられた灯籠を前に祈りがささげられている様子がテレビで映し出されていました。「よりそう」には東日本大震災や能登半島地震など、他の震災も含めて被災地や被災者を忘れず、よりそい続けようという思いが込められており、またそれに呼応するかのように福島や石巻からも祈りがささげられていました。それは互いの祈りが「響き合う」(月主題)美しい光景でした。あの震災を契機に、それまで経験したことのなかった多くの人々がボランティアに従事したことから、1995年は「ボランティア元年」と呼ばれています。当時大学生であった私も西宮市で被災し、被災者でありつつ、同時に一人の小さな支援者として様々な経験をした記憶が今もよみがえってきます。

月主題聖句「わたしは弱いときにこそ強いからです」が、困難から立ち上がろうとする人々の姿と重なります。これはパウロという伝道者が語った言葉です。彼は人間的に有能な人物で、誇るべきものが沢山ありました。しかし病を患い、この病さえなければもっと働けるのにと必死に祈ります。その時、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」という神の言葉を聴きました。そして彼は「キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇ろう。・・・なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです」と告白するに至りました。強いことが良しとされる社会です。しかし、弱く小さな存在によりそうことの中に神の力が働き、恵みを与えられる幸いを思います。独りではないと思えることが本当の強みなのです。      (園長)